話かける時、真面目で優しい人程、「こんな事言ったら、相手にどう思われるだろう」と思うものです。
これは「下からの目線」です。
嫌われることの心配感が「下からの目線」を生み出しているのです。
つまり、結果を出せない人は無視され、結果を出す人は嫌われます。
こんな事言って嫌われないだろうか?とビクビクしていると、相手に覚えてもらえません。
役者が一番つらいのは怒られる事より、怒られない事なのです。
「なにやっているんだ」と言われる事は相手が見ているからいわれるので、言われない事は無視されているのです。
無視されると「監督!今の僕の演技どうだったでしょうか?」と聞いて、「君だれだたっけ、どこの役?」と覚えてもらえません。
ですから、嫌われたくないと思い続けていると、あなたを覚えて貰えないのです。
一般企業と違い官公庁で、それも地方のしがらみが多いなか組織改革に取り組まれた際の、もの凄く苦労されたお話と創意工夫にあふれる教育制度を期待していたのですが、内容は結構淡々と描かれていてどちらかというと報告書を読んでいるような感じです。
全体を通して平坦な感じがするのは表現のせいかもしれませんが、大きなトラブルなどもなく改革が淡々と進んでいるという説明で、結局著者の熱意とか情熱とかを感じさせるものがほとんど読み取れません。
よって、読了後何かに感動するとか、ものすごく勇気づけられたということもなく特に印象に残る本ではありませでした。